独立して最初に契約した固定費のうち、今も残しているのが会計ソフトだ。売上の話より先に、お金の置き場を決めたかった。その置き場が freee会計 である。

使っていないソフトの比較表は書かない。自分が帳簿を置いているものだけ書く。

結論:帳簿が残らないと、収支は公開できない

このブログで収支を公開する方針は、先に書いた。公開には記録が要る。記録がない数字は、感想になる。

freeeを選んだ理由は高機能だからではない。銀行とカードの入出金が、あとから記事にできる形で残るからである。スプレッドシートだけだと、3ヶ月後に「あの経費は生活か事業か」が分からなくなる。

なぜ会計ソフトを先に契約したか

独立直後は、売上を増やす話が先に来やすい。自分もそうだった。ただ、会社員の口座のまま仕事の入金を受けると、儲かっているのか現金があるだけなのかが見えなくなる。

分ける対象は3つで足りる。事業の売上、事業の経費、生活費。この3つを後から復元するのは、記憶に頼ることになる。記憶は設計に使えない。

だから広告の案件を増やす前に、帳簿の置き場を先に決めた。ツールの良し悪しより、置き場があるかどうかが先だった。

1人法人に効いている点

効いているのは、次の3つに限る。

  • 銀行口座とカードを連携できる
  • 請求と経費が、同じ場所に残る
  • 月次で売上と経費を切り出せる

自分の場合、売上ダッシュボードを Notion に出しているのも、元データが会計ソフト側にあるからだ。画面のきれいさではなく、数字の出所が一つになっていることが強い。

案件名や取引先は出さない。出してよいのは、記録の型だけである。

料金は安くない。公式のひとり法人が目安

会計ソフトは固定費になる。安い買い物ではない。

公式の法人向け「ひとり法人」プランは、年払いなら税抜で月換算 2,980円、月払いなら税抜 3,980円が目安だ(2026年8月時点の公式料金)。スターター以上は従量課金が乗る。

自分の契約プランの実額は、固定費の内訳を公開する続編で出す。ここでは「無料ではない」ことだけ先に書く。無料の確定申告アプリで足りる人に、法人向けクラウド会計は過剰になる。

欠点:最初は機能が多く、税理士との相性もある

使っていて不満な点もある。

まず、画面が多い。請求書、経費、決算、口座連携。独立したてで全部を使いこなす必要はないのに、選択肢が見える。最初の1ヶ月は「入力する場所」を探す時間の方が長かった。

次に、データがベンダー側に残る。エクスポートはできるが、日常の作業はブラウザの中で完結する。サービスが変わったときに移すコストは、契約時には見えにくい。

税理士が freee に慣れていない場合も、連携が手間になる。自分が全部を一人で閉じる前提なら問題は小さい。人を増やす前提なら、先に税理士の対応ツールを確認した方がよい。

マネーフォワードとの比較表は、使っていないので書かない。使ったら書く。

向いている人、向いていない人

向いているのは、1人法人か個人事業で、これから収支を残したい人。公開するかどうかに関係なく、口座が混線し始めている人。

向いていないのは、取引がほとんどなく、年1回の申告だけで足りる人。法人向けの月額を払う意味がない。また、最安のツールだけを探している人にも向かない。freeeは最安ではない。

紹介リンクから申し込むと、このサイトに紹介料が支払われることがある。だから欠点も同じ記事に置いている。帳簿の置き場が要るかだけ、先に決めてほしい。

独立後の収支を公開する方針 は、この記録がある前提で書いている。