会社を辞めた。売上は月100万あった。それでも辞めた。
「人生は、設計できる。」と書いておきながら、自分の数字を隠したままでは、ただのきれいな言葉になる。だからこのブログでは、独立後の収支を公開する。最初の記事でその方針を決めておく。
使っていない商品を勧めない。乗っていない車をレビューしないのと同じで、お金の話も自分が触った範囲だけ書く。アフィリエイトで収益を得る予定はあるが、記事の目的は販売ではない。自分の設計図を残すことだ。
- 月商100万は、安心の数字ではなかった
- 公開する数字と、まだ出さない数字
- 会社員の口座のまま独立すると、お金の設計が壊れる
- 最初に見るべきは売上より固定費
- 欠点:数字を出すと、比較される
- アフィリエイトで稼ぐ前に、自分の収支を先に見る
- 収支は隠すより、設計した方が強い
月商100万は、安心の数字ではなかった
月商100万と聞くと、外からは余裕に見える。中にいると、そうは感じなかった。
売上は請求書の上の数字でしかない。そこから原価、外注、税金、社会保険、将来の空白期間を引く。残るものが生活費になる。会社員の手取り感覚で月商を見ると、設計が一段ずれる。
辞めた理由は「売上が足りない」ではなかった。足りているように見えて、その数字が自分の時間と交換条件を固定していた。100万を守るために、辞めたあとにやりたい設計を先送りしていた。それが嫌だった。
独立の記事でよくあるのは、成功したあとのきれいな収支だけを出すことだ。それは参考にならない。必要なのは、辞める前後で何が変わったか、何を見る順番にしたかだ。
公開する数字と、まだ出さない数字
全部を晒す必要はない。守秘義務と、読者の役に立つ情報は別物だ。
これから出すもの
- 月の売上のレンジ(幅でよい)
- 固定費の内訳(家賃、保険、通信、ツール)
- 手残りが売上の何割だったか
- 何を削って、何を残したか
まだ出さないもの
- 取引先の名前
- 案件ごとの単価
- 家族の個人情報
- 推測で埋めた数字
実測がない項目は、無理に埋めない。燃費を語るなら走行距離が要るように、収支を語るなら記録が要る。記録が溜まったら、この記事の続編で実数を足す。
最初に公開するのは「いくら稼いだか」より「何を見るか」だ。テンプレを先に配る理由もそこにある。数字のないテンプレは弱いが、見る項目が決まっていない公開はもっと弱い。
会社員の口座のまま独立すると、お金の設計が壊れる
会社員のときは、給与が一つの口座に入り、そこから生活していた。独立すると、事業の入金と生活費が同じ口座に混ざる。混ざると、儲かっているのか、ただ現金があるのかが分からなくなる。
分ける対象は3つで足りる。
- 事業の売上
- 事業の経費
- 生活費
この3つが見えないと、節約しているつもりで固定費が増え、忙しいのに残らない、という状態になる。アフィリエイトも同じで、クリック単価の話より先に、自分の口座が混線していないかが問題になる。
独立直後にやるべきなのは、新しい収入源を増やすことより、お金の通り道を一本にすることだ。通り道ができないまま記事を量産しても、残る金額は設計できない。
最初に見るべきは売上より固定費
売上は相手が決める。固定費は自分が決める。だから最初に棚卸しするのは固定費側だ。
見る順番は、金額の大きいものからでよい。
- 住居
- 保険
- 通信(携帯・回線)
- 移動
- サブスクとツール
ここがアフィリエイトブログで収益が立つ場所でもある。回線、カード、会計ソフト、保険。検索する人は「自分の固定費を下げたい」か「失敗したくない」かのどちらかだ。だから体験のない比較表は、読者にも自分にも弱い。
このブログで商品を出すときは、次の条件を満たしたものだけにする。
- 自分で契約した、または使った
- 金額と期間が言える
- 向いていない人も書ける
向いている人だけ書くレビューは、広告にしか見えない。欠点を書かない記事は、信頼を先に失う。
欠点:数字を出すと、比較される
公開のデメリットははっきりしている。
少ないと言われる。多いと言われる。まだ独立していない人からは「特別だからできる」と言われ、すでに独立している人からは「その程度か」と言われる。比較されること自体がコストだ。
それでも公開する。検索してこのページに来る人は、他人のマウントが欲しいのではなく、自分の場合の設計図が欲しいからだ。比較されることを嫌って数字を隠すと、残るのは感想だけになる。感想は保存できない。
もう一つの欠点は、数字が古くなることだ。今月の固定費は来月には変わる。だからこのブログの収支は、一度出して終わりにしない。更新する前提の記録にする。
アフィリエイトで稼ぐ前に、自分の収支を先に見る
月200万をブログで稼ぐ人の記事は、商品の性能表ではない。自分の買い物と生活の記録だ。高い車のレビューが読まれるのは、スペックが新しいからではなく、その人がいくら出して、何が良くて、何が不満かを具体的に書いているからだ。
同じ型を、このブログではお金と独立に使う。
- 結論を見出しに置く
- 実測できる数字だけ書く
- 良い点と悪い点を同じ記事に置く
- 次に検証する項目を残す
収益化は後からついてくる。先にやるのは、自分が何にいくら払っているかを言える状態にすることだ。使っていない回線を「今がお得」と書くより、自分の固定費の記録のほうが、あとで何度でも記事になる。
次に書くのは、独立後に実際に動かした固定費だ。通信、会計、保険。契約した事実があるものから出す。
収支は隠すより、設計した方が強い
月商100万でも辞めたのは、その数字がゴールではなかったからだ。ゴールは、売上の大きさではなく、何にいくら使い、何を残すかを自分で決められることだ。
公開は露出ではない。設計の途中経過を、後から検証できるように残す作業だ。残していない数字は、改善できない。改善できないお金は、いつまでも不安のままになる。
人生は、設計できる。ただし設計図には、金額の欄が要る。